『ロスト・イン・トランスレーション』

ロスト・イン・トランスレーション [DVD]

ロスト・イン・トランスレーション [DVD]

新しい作品ではないです。
ずっと見そびれていたのを、なんとなしに観ることにしました。


わざわざ書くほどでもないけれど、一応内容をメモしておく。
監督はソフィア・コッポラ
東京(一部京都)が舞台のロードムービー
CM撮影のために来日した中年俳優と、
撮影のために来日したカメラマンに同伴した若妻。
彼等は同じ館内のホテルに滞在しており、
それぞれに満たされない気持ちをかかえながら眠れない夜を持て余している。
ホテルのバーで意気投合した二人は、それから幾夜かを共に過ごす。
夜の東京を遊び歩いたり、部屋で語り明かしたり。
それは男女の関係よりも浅いようでいて、より親密な結びつきにも感じる。
数日して俳優が日本を出発することになり、二人は別れを迎える。


純粋に心の波長のようなものだけで異性と交流する。
その関係がなんとも羨ましい気持ちがした。
あと二人がベットの上に並んで、人生について会話するシーンもいい。
自分の生き方への迷いや、夫婦関係の変化へのとまどいについて語っていた。
はかなげなイメージを与えつつ、芯のある強さを淡々と映している映画。