カラマーゾフの兄弟1を読了

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)

新訳を読みたいなあと思ってはいたのだけど、今更手を出すのも恥ずかしいし、なんたって長そう。
いつも5キロジョギングの私が20キロの坂道を駆け上るみたいな感じだよってぐずぐずしてた。
そんな私に強い動機付けをくれたのはなぜか会社にあったプレジデント。
佐藤優さんの解説は軽やかにカラマーゾフの魅力を示してくれた。

PRESIDENT (プレジデント) 2007年 11/12号 [雑誌]

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1巻だけ読んでみて、やっぱり良かった。
私みたいになにかと理由つけて躊躇している人も、ぜひここに飛び込んできてほしい。
人物設定の不可思議さに夢中になるし、宗教観倫理観についての問答も堅苦しくなく読める。


個人的には、3-2に登場するスメルジャコフの母、リザヴェータが印象的だった。

…網垣のそばのイラクサとゴボウの茂みのなかで眠っているリザヴェーダの姿…

ここの箇所がすごく好き。
同時に『PolaX』で、主人公の姉だと主張するジプシーが頭にばんと浮かぶ。
なんだろう、これ。また映画をみたら結びつけたのが間違いって分かりそうなんだけど。

ポーラX [DVD]

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