《静岡市立芹沢?介(けいすけ)美術館「石水館」》

設計:白井晟一研究所
竣工:1981年




美術館の外からはほとんど石の壁しか見えず、
館内は撮影禁止だと思われたのであまり写真を撮っていないのですが、
一見に値する素晴らしい建築だったなあと思います。
とにかくとても芸術的で、時代の流れには揺るがない強さを感じさせられました。


美術館入り口までをデジカメでビデオに撮ってみましたが、なにしろ動いて撮るのは初めて。
なぜ撮影に絵コンテが必要なのかがよく分かりました(苦笑)
画面が揺れまくっているので、みていたら酔いそうな感じ。
いろんな反省をこめて、動画ファイルをリンクさせておきます。
http://video.google.com/videoplay?docid=903954275359244190

下手な映像なんですが、敷地に入って進んで行くと、
寒椿と水盤の中庭に迎えられるのが分かるのではないでしょうか?
そして赤御影石を積んだ外観の重厚な雰囲気は、館内へと続いています。
石で枠取られたアーチ型の開口部、床に敷かれた黒御影石、ロマネスク調の装飾のある柱…。
内部も濃厚な空気で満たされていました。
あっと思わされたのは出口近くの展示室の仕切り壁にある開口窓。
これは他の通路のためのものとは違い、明確な機能を持った開口部ではありません。
でもこの窓のために、美術館の奥行きが無限にあるような錯覚に陥ってしまいました。


同じく白井晟一氏が設計された《松濤美術舘》にも必ず行ってみようと思います。