トニー滝谷サントラ

仕事納めしてから3日間、大掃除とかおせちとかに追われてて、
晩になってほっとして読書とかネットとか。
そこでこのサントラが出てたことに気付く。遅ればせながら。
iTunesでも購入可で嬉しい。

トニー滝谷

トニー滝谷

この映画を観たのって、2年前になるんだっけ。
さすがにどのシーンにどんな曲がかかってたかなんてのは覚えていないのだけれど、
聴いているだけで、あの映画全体のトーンが広がっていくのを感じる。


それにしても素敵な映画だった。
なによりも宮沢えりさん。ひさこが必死な形相で面接に向かう場面と、バスの中で泣いている場面がとても好きだ。
イッセー尾形さんやナレーションの西島さんも。
そしてあんなかたちで村上春樹さんの小説を映画化させた市川準監督、スタッフの方々。
もともと好きな短編だったけれど、映画になったそれも良かったんだ。
今年の大晦日は、なぜか昔観た映画の空気でいっぱいになって今年が終わりそう。

レキシントンの幽霊 (文春文庫)

レキシントンの幽霊 (文春文庫)


[追記]
このエントリーを書いてから、やっぱり気になって上記の文庫をごそごそ探してた。
そして「トニー滝谷」のところを読む。
もちろん映画と微妙に異なる世界。
何度も読んだ短編なのにあらためて気になるところが見つかった。
夫婦で父の滝谷省三郎の演奏を聴きにいったときのひっかかりや、最後に父の形見のレコードを処分するところ。
これらが意図されていることって…。
ちょうどこの日の晩に平野啓一郎さんの「スロー・リーディング…」を読みかけたところだったので、
これがリリーディングだって思いながら眠りについた。


ずっと聴いていたのはもちろん映画のサントラ。
ほとんどピアノ中心のシンプルな演奏なんだけれど、1音1音の響く音にじんとする。
「solitude」の旋律に聴き入ってしまう。



↓まだこちらで劇場予告がみれるみたい。
http://www.tonytakitani.com/trailer/large.html