今週読んだ本

ひなた

ひなた

なかなか読めていなかった本。
読み始めたらやっぱりあっという間だったけど。


巻末を見たら「JJ」で連載されてたのを知った。
だから『東京湾景』に似た軽さを感じてたのかな。
でも関係のねじれの描かれ方は面白かった。
ただ本意ではないだらだらした人間関係を続けてるところを読むと吐き気がする。
本人にとってやむを得ない事情があるのは実感として分かるけど、
三者からみるとみっともないものなんだと改めて感じる。気を付けよう。





超合法建築図鑑 (建築文化シナジー)

超合法建築図鑑 (建築文化シナジー)


話題になっていた本をやっと手にした。


あれっと思ったのが「川上駅」と名付けられた都営新宿線東大島駅の事例。
東京ではこういった例が少ないとあったけど、
私が住んでる阪神間だけでも、少なくとも3つはすぐに頭に思い浮かんでしまった。
そこでとある関西の駅を撮りに行く。


側面は金網だけで、特に桜の季節は景観がきれい。
でも冬になると風がもろにあたってくる(笑)



なのでこのシートを降ろして風よけに。



造り自体は鉄骨に屋根をかぶせただけの簡素なもの。
でも変に凝った駅舎よりも、ずっと良い建築物なんじゃないかと初めて感じさせられた。







青木淳 1991‐1999 (建築文化シナジー)

青木淳 1991‐1999 (建築文化シナジー)


どの設計案も等価に扱われている感じが良かった。


《U》でまた気になるエピソードが書かれていた。
所員の方が『汚れた血』の映像で
アレックス達が「道と一体の部屋」に住んでいるのを見付けて、
それがヒントになったそう。
そんなシーン気付かなかったな。確認したい。
この映画は抗体の映画とか、身体の映画とかいうので論じられていたような気がするけど、
私は「愛のないセックスによって感染するSTBO 」というのにすごく惹かれて観たのだった。
レオス=カラックスは今、どんな映画を撮ってるんだろう…。

汚れた血 [DVD]

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それにしても《U》に関しては気になることが尽きない。
この住宅案は『家の?』という建築絵本に描かれていて、
青木淳さんが「アルマジロ人間」のキャラクターの使用で訴えられることになった。
そういった諍いのダメージを差し引いても、『家の?』という本はよく描けてると思うし、
青木さんに関するものでは《U》の案が一番好きかもしれない。
家の? (くうねるところにすむところ 子どもたちに伝えたい家の本)