畠山直哉+伊東豊雄『UNDER CONSTRUCTION―「せんだいメディアテーク」写真集』


UNDER CONSTRUCTION―「せんだいメディアテーク」写真集

UNDER CONSTRUCTION―「せんだいメディアテーク」写真集



以前にも書いたけれど、私の勤める会社もこの建設に関わっていて、
写真を眺めていても、知っている商品が現場で活躍しているのを目で追ってしまう。
畠山さんは造船の溶接技術を持った気仙沼の職人さんが、同じ東北出身者であるのを誇りに感じて撮影されたそうだけど、
そういった気持ちにも似通っているような気がする。


私は自分の仕事に対してどこかしら引け目を感じているところがある。
設計をしているわけじゃないし、竣工時には跡形もなくなってしまう仮設にしか関わってないって。
でも畠山さんが撮る写真を見ていると頼もしい気持ちになるのが不思議。
ちゃんと感想を書き上げていないけど以前行った『室内』の講演会で、
http://d.hatena.ne.jp/syn_chron/20061010
「職人さんがとりあげられる場がなくなってしまった」ことを危惧されていたのが思い出される。
今はブログなどでも現場を伝える記事は読めるし、建築本でも職人の方が登場されてるのを目にする。
でも定期的に発行される、ステータスのある雑誌というのはまた意味合いが違ってくるのかも。


畠山さんは《大館樹海ドーム》も撮られているそうで、その写真もぜひ見てみたいと思う。