村上隆「芸術起業論」

芸術起業論

芸術起業論


どこかのレビューを読んで手にとってみた。
内容は世界に向けて作品を制作するための、また売り込んでいくための戦略を立てろという説法だった。
もう何回も同じような言葉が並べられていて、半分ぐらいは意地で読んでいた感じ。
こんなにくどくど訴えなきゃならないほど、業界の現状を危惧しなきゃいけないのかな。
(途中第3章のところで村上氏がフィギアの海洋堂に翻弄されてくエピソードは面白かった。)
正論は書かれていると思うけど、これは村上氏が切り開いていったから素晴らしいわけで、
真に受けて右に倣う芸術家志望者が出ませんように。
こんな啓蒙書は必要ないと思うし、村上隆のプレゼン本だとしても腹立たしい。