「Blooming:ブラジル-日本 きみのいるところ」(豊田市美術館)


今回も関西から日帰りで観に行ってきました。

日本人ブラジル移住100周年にあたる今年は、各地で日伯交流年行事が開かれている。
同じくブラジルがテーマの美術展は東京都現代美術館兵庫県立美術館でも予定されているけれど、
先陣を切って開催されているのがこちら。


ひさしぶりにのびやかで気持ちの良い現代美術展を観たなあというのが率直な感想。
西洋や日本の、批判的な姿勢で刺激的な作品も面白いけど、そんな価値観では真似できない世界がありました。
一番楽しみにしていたエルネスト・ネトが、今回は観念的な作品でちょっと期待はずれでしたが。
良かったのはモレーノ+カシン+島袋道浩のコラボレーションによる映像作品で、漏れてくる音楽が会場全体の雰囲気をつくり出していて、とてもいい感じ。
使われていた楽曲が入ったCDをショップで購入。最近のヘビーローテーションです。

Music Typewriter

Music Typewriter


美術館の水盤にも作品が浮かんでいました。



前日美容院でぱらぱらとめくっていた雑誌に、この展覧会のために豊田市の公共施設に壁画が描かれたという記事を見付けていました。
ブラジルの画家モニカ・ナドールさんによるワークショップの作品らしい。

Pen (ペン) 2008年 7/15号 [雑誌]

Pen (ペン) 2008年 7/15号 [雑誌]

これは行っておかねばならないと思って愛知環状鉄道に乗って保見駅へ。


うーん、行ってみると壁画は一枚きりだったのが予想外。
クオリティを落とさないように、他の面の壁も塗り替えられていたらもっと良くなるかも。
でもある建物を探す、というのはやっぱりいつでも面白い。
それがあまり人が立ち寄らないところだったりするとなおさら。
一応地図も貼付けておく。

大きな地図で見る



豊田市らしい看板を見付けたのも楽しかったな。
ブラジルがテーマの美術展にふさわしいところだったなあと実感する。