パリところどころ PARIS VU PAR

あまり映画情報をチェックしてなかったけど、
今月テアトル梅田でゴダールロメールのオムニバス映画が上映される。
(東京や名古屋では上映済ですね。いいな、早くて。)
1965年製作のニュープリント。
この年代のフランス映画を観るとほっとする。
公式HP http://www.zaziefilms.com/paris/


去年のベスト上映作品はなんだったかなあ。
神戸アートビレッジセンターへ、
テオ・アンゲロプロスの作品を3つぐらい観に行ったのが良かったかな。
テーマが重いし、なにしろなにしろとっても長い。
でもあのなんともいえない後味がいい。


あと「トニー滝谷」は原作とは違った楽しみ方ができてGoodでした。
やっぱり宮沢りえさんは可愛らしかったし。


原作の解釈が面白かった映画。
・3年前ぐらいにリバイバル上映で観た、鈴木清順監督の「ツィゴイネルワイゼン」。
 原作は内田百聞の「サラサーテの盤」。
ジャック・リヴェット監督の「美しき諍い女
 原作はバルザックの『知られざる傑作』。
どちらもすごく短い小説から大きく飛躍した内容になっていて、比較すると面白い。

検索すると「美しき諍い女」って酷評されていますね。
”煮え切らない”ラストって表現があったけど、
私は結構重苦しい気持ちになりましたけどね。


もうひとつ余計なことを書くと
レオス・カラックス監督の「PolaX」の原作が読んでみたい。
もう一度映画も観なおしたい。
でもこの映画の重たさに耐えられるような元気があるときじゃないとダメかな。
救いようのないラストや、途中の展開の不可解さがなんともいえない。
忘れられない作品です。


ツィゴイネルワイゼン [DVD] 美しき諍い女 無修正版 [DVD] ポーラX [DVD] 

3作品とものけぞってますね。