第22回京都賞記念ワークショップー思想・芸術部門

三宅一生氏が京都賞を受賞された記念ワークショップへ。
安藤忠雄氏もパネリストとして参加されることを知って申し込んだけど、
いろいろ驚かされることがあっていい刺激を受けさせてもらった。


申し込んだもののあまり詳細は調べていなくて、
当日の朝になって深澤直人氏もパネリストであることを知ったり、
家を出てから会場は《京都会館》ではなくて《国際会館》だと気付いたり。
この《京都国立国際会館》、とにかくスケールの大きさにびっくり。
それでいて様々なところに凝った造りを発見できるし、
好き嫌いは別にしても、荘厳な趣きの建物に圧倒されっぱなしだった。
なかなか一般では入れないようなので貴重な体験だった。内部は撮影していないけど。


設計:大谷幸夫/大谷研究室
竣工:1966年



池に映り込む姿がきれい。



機材を搬出入する裏口。



地下鉄への通路。



地下鉄通路の天井。



講演の前半は三宅一生氏がプリーツプリーツなどの一連の作品を紹介し、
A-POCの説明を藤原大氏が受け継ぐ形で行われた。
三宅氏はA-POCの長袖Tシャツに柄入りのジーンズという出で立ちで登場。
なのにエレガント。グレーのTシャツの色と形のせい?
作品紹介にはスライドだけでなく、モデルが着て舞台をウォーク。
恥ずかしながらプリーツプリーツぐらいしか知らなかった私。
日本の伝統を取り入れつつ、新しい技術を追求した作品が、
世間の流行とは別のところで展開されていった30年余りの歴史に感嘆しっぱなし。
そしてA-POCのショーの模様の映像では口が開いたままだったかも。
一枚のフラットに折り畳まれた布から、あんなに創造的なことができるなんて…。


後半は三宅一生氏に安藤忠雄氏、佐藤卓氏、深澤直人氏らでのシンポジウム。
中心は来春オープンされる《21_21 DESIGN SIGHT》について。
http://www.2121designsight.jp/

最初の展示は「2006年の現場」と題され、建築そのものと建築現場をみせるもの。
(会期は2007年3月30日から4月18日)
そのあと第1回目の企画展が開かれるが、そのテーマが初めて深澤氏から発表される。
それは……“chocolate”……あのお菓子のチョコレートだそう。
正直ちょっと拍子抜けだったんだけど、どんな切り口で行われるのかが気になるところ。
《21_21 DESIGN SIGHT》自身どんな場所になっていくのかも楽しみにしている。