ムンク展(兵庫県立美術館)

whirligig2008-01-19

展覧会初日に行ってみました。
http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/index.html

展示の構成は主にフリーズ(建築物の帯状の装飾)が軸になっていました。
あまりよく知らなかったけど、ムンクはいくつかのシリーズで作品世界をつくろうとした作家だったのですね。
その並べる順序にもこだわりがあったようで、アトリエ内の絵の配置については図録に詳細があります。
うーん、でも作品自体はどうかなあ。
主題が稚拙というか、私に共感できないところがあったかな。
フィヨルドの風土に根ざしているところは好きだけれど。


稚拙と批判しつつ、女性の性的な精神的な変遷を象徴的に描いている作品に揺り動かされてる自分もいた。
現在の私はどこに居るんだろう。どんな形で年を経てくのだろうって。


今回は暗くなってからの兵庫県立美術館
冷たい空気の中で目の前にする大庇には、鑑賞でかき乱された気持ちを鎮められるようでもあるし、私の曖昧さを厳しく見つめられるようでもある。

同じ兵庫県在住の方のブログをのぞいていたら、この夜は月の輪、月暈(げつうん)が見えていたそう。
写真を撮っているときは、なんとなく気のせいかと思っていたので。
「太陽や月に暈がかかると雨が近い」という言い伝えどおり、次の日の日曜は雨天だった。