読んだ本

ヴィヴィッド・テクノロジー―建築を触発する構造デザイン

ヴィヴィッド・テクノロジー―建築を触発する構造デザイン

構造設計がテーマがだった「archiforum in Osaka 2006-2007」の講演をまとめたもの。
講演が行われていたのは知っていたけれど、構造設計というのが敷居が高そうで一度も参加せず。
でも本を読んでみたら行っておけば良かったなあと思った。


内藤廣さんの代表作や、青木淳さんの白い教会の構造を手がけられた岡本仁さんから始まる全11章。
実際観に行ったり、興味を持っていたりする建築の構造を知るのが楽しい。
そしてご本人自身は講演に登場されないのだけど、石上純也さんが構造家の方とのやりとりのエピソードに出てくるところがとても面白い。

「四角いふうせん」も手がけられた佐藤淳さんは《t project》で最初に提示した柱の案から、さらに3分の1の太さ、30分の1の本数のものを、小西泰孝さんは《table》で最初無理だと断っていた長さ9.6m、厚さ6mmの天板の構造を考えだすことになる。
どちらの方もぎりぎりまで考えた案のさらに難しいところを石上さんに引き出されたという感じなのかな。
なんだかその石上さんの妥協しない粘り強さというのか、でも講演だとそんな感じは分からないのだけど、不思議なところに惹かれるなあ。


丁度今月29日の「archiforum in Osaka」は石上純也さんなのですね。楽しみ。
もちろんこちらも買いました。

新建築 2008年 03月号 [雑誌]

新建築 2008年 03月号 [雑誌]



建築つながりで、今月のエルマガジンは大阪近代建築特集。

旅行とかでぼんやりしていたら、父が先に買ってました。